Story Studioができるまでのストーリー

1.あらわれた「わかれ道」

私がヨガのインストラクターの道で生きていこうと決意したきっかけがはっきりとあります。それは高2の春に経験した父の突然の死です。父は病気でも事故でもありません。昨晩まで変わらず元気だった父が朝目覚めなくなったんです。居間で夜遅くまで、私は勉強をしている時に、父は横で居眠りをはじめました。私も明日の準備をすませ自室で眠った翌朝、父はそのままの状態で息を引き取っていました。

父の心臓が突然止まった。

何の予兆もなくです。高校生だった私は否応なしに、沢山の事を感じることになります。こんなにも早く父とお別れをしなくてはいけない現実と向き合うことはとても苦しい事でした。そして最愛の人を突然亡くした母の様子は、とても言葉では表されるものではありませんでした。

私は栄養士の道を目指していました。ですが、深い悲しみに暮れている母の元気を取り戻したくて、高校生なりに一生懸命考えた結果、ある決意をしました。「母と同じ会社で、母と同じ仕事につき、公私ともに話ができるようにしよう。」資生堂の専門学校へ進学することに決めた後、在学中にダブルスクールに通い美容師の国家資格を取得。その後、専門学校も皆勤賞で卒業。周りから見るとしっかりと美容の教育を受けた美容部員そのもので仕事と沢山の仲間に恵まれました。

2.ヨガとの出会い、自分との向き合い

そして私は20代になりました。これからの将来について改めて考えた時、私は心と身体のバランスを崩してしまいます。母を励ましたいという想いを原動力に、辛い現実を振り払うように駆け抜けてきた道。どれも自分だったはずなのに、どこかに自分を置いてきたような喪失感がありました。

「何とか心の状態を改善したい!」ともがいていた時、私はヨガと出会いました。ずっと逢ってみたいと思いを寄せていた先生のクラスに飛び込んだ時、このStudioを目指す1つ目のターニングポイントに出会いました。先生との時間は衝撃的でした。ヨガのLESSON中に涙がではじめ、レッスン終了後も涙が止まりませんでした。ヨガの哲学・教えを先生から受けて、これまで良かれと思って蓋をしていた感情が堰を切ったかのようにあふれてきました。母の為と思って行動していたものに、自分を納得させるので一生懸命蓋をしてしまっていたんだと自身の心の葛藤について気づきを得ることができました。

そしてもう一つの気づきは、身体がすっきりとしていたこと。翌朝の仕事内容のパフォーマンスが明らかに違っていたんです。心も身体も解放されたように楽に楽しく一日接客をすることができました。この2つの気づきに出会った衝撃を体験しヨガのインストラクターへの道を目指し始めます。

ヨガのインストラクターには世界的な基準であるRYT200(Registered Yoga Teacher(登録済みヨガインストラクター)の略)という資格があります。世界的に知名度のあるヨガ団体である全米ヨガアライアンスに登録している正式なヨガインストラクターであることを表します。全米ヨガアライアンスに問題ないと認定されたスクールで、200時間にかけてヨガを学んだということを証明するものを美容部員の日常をおくりながら、学び修了しました。この修了を機に、資生堂の美容部員の仕事を退職。ビビるほどの不安と向き合いながらもヨガインストラクターを目指し始めます。

3.心と身体を整えるために

動き出すと「出会い」、「縁」はめぐってきますね。ヨガを始めだしたときに湘南で出会ったナホさんから、「イグナイト」のWSの存在を教えていただきました。直感でWSを申し込み、オーディションへチャレンジ!その後晴れて合格することができた私は原宿の「イグナイト」にてインストラクターとして本格的にデビューをします。いつも私は周りの人のおかげで出会いを紡いでいただいています。そしてこのイグナイトとの出会いが2つ目のターニングポイントです。

前をむく理由は「悲しみから逃げるため」。それまでの私の心と身体は疲れ果てていました。ヨガの道を探し求めて多くの方々に出会う中で、偽りなく自分が自分の主人公でいられるようになりました。

だれかの為に自分たちの経験を伝え、心身を整えた皆さんが明るく仕事へ向かう。そしてまたStudioにリフレッシュしに戻ってきてくれる。イグナイトは沢山の経験と学びをいただいた最高な場所でした。

「こんな素敵な場所をいつか自分で持つぞ!」と目標が決心に変わります。そんな矢先に世界中がコロナで様変わりしました。否応なく3つ目のターニングポイントです。このコロナをきっかけにやはりどこかで家族のことも気になりだし2020年11月に地元であるここ、山梨に戻ります。都内で経験してきたヨガを通じて、講師として活動開始。最初は都内とのギャップについていけない事もありましたがこの時も私と関わりを持ってくださる沢山の方々との縁のおかげで日々レッスンを提供できる場を与えていただいておりました。

2022年8月に自身の目標の一つ。
自身のヨガスタジオをオープンいたします。

この場所はただの運動の場だけでなく、来ていただける皆様が心を解放させ心地の良い自分に氣づいていただく場所を目指します。